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V-NET Cチーム『青い時間』について 追記

「べつに!」という、お人形さんのセリフが耳に残っている。

そうなんだ、別に用は無かったんだよ。
もし「サニー」があの場にいなかった場合、人間たちとはかかわりがない。
「ゴミ」たちは次の日には熱処理され、人間たちはどこかへ逃げる。
役目を終えて全て諦め、消えゆくモノたち。
何をしていいか分からず希望を見いだせず、逃げ去る者たち。
両者の運命は交差することなく、ただ平行線のレールの上、暗闇へ突き進むのみ。
でも、べつに! べつにそんなこと、どうだっていい。
世界はただただ回り続けるだけ、何も変わらないし、何も残らない。

偶然、サニーがいたから、たまたま、人間たちは希望を見いだせた。
モノたちの運命は変わらないが、人間と心通じ合えて、気持ちのいい別れができた。

それでも、気持ちをぶつけあわなかったら、何も起こらないままだったろう。
気持ちを吐き出したからこその展開だったわけだ。

現実でこういうことは起こり得るだろうか?
自分にあまりかかわりがなかったり、めんどくさかったり、恐れたりして。
それで、「べつに!」のまま、心を表現せず、ぶつけず、ただ、すれ違う。
そういうことの方が、多いかもしれない。
だから人の世には、「そんなにうまくいくはずがない」とか、
「ハッピーエンドは全てご都合主義」などという、暗い考えが生まれるんだろう。
殻に閉じこもり何もせず、立ち向かわず、諦めてたら、希望が無いのは当然。
奇跡が起こる筈もないのに。

「べつに!」が「会えて良かった!」になるのは、そんなに難しいことか?
最近「べつに!」が多い自分の人生、自問してみるいい機会。 じょや

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