技

興味も無いのに耳に残ってしまう歌とか
忘れたいのに異様に記憶に残ってしまう映像とか
そういうのって最悪です。

それは本当は興味あることの裏返し？
いや！　絶対そんなことはないです。真に嫌いです。

どこかによこしまな技が含まれているんだと思います。
その技によって、イヤなのに脳から離れない。
これはもはやいわれなき精神攻撃。

しかしそういうのって　それが好きだ　という人がたくさん
どこかにいるから　存在しているわけですよね
同じ人間なのにどうしてこう感覚の違いがあるんだろう
同じ人間とか言う方が間違っているのか
この世に同じ人間など存在しないのだから

でも感覚が違っても無理矢理記憶に残してしまう
何らかの技巧が働いている。それは敵。敵だ。

こんないやな「技」にあふれているかと思えば
目立たなくとも華麗な「技」も世の中にはあるのです。

今日はコンビニで色々な物を一度に買ったのですが
それらを店員さんが素早く器用に的確に袋に入れるのを見て感動しました。
迷う様子もなく、まるでそこにそう収まることが決まっていたかのように。
すいこまれるかのように。

なんという美しい技。しかも持ち心地も良いし
置いた時にぐにゃりと崩れたりなどしない

こういうのは目立たないし記憶に残らないかもしれないけど
素晴らしい「技」であり美しい芸術であると思います。
何気ない日常の中で、誰も気にとめなくても、
色々な人の技が光っているのだと思った瞬間です。　じょや